緊急避妊(アフターピル)
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こんな時はすぐに当院へご連絡ください
- 避妊に失敗してしまった
- 避妊せずに性行為をして、妊娠した可能性がある
- 性行為の途中でコンドームが外れた・破れた
- きちんと避妊したつもりだが、妊娠していないか不安
- 性暴力被害に遭った
などこのような時にはできるだけお早めに神戸市のたなべ産婦人科へご連絡ください。アフターピル(緊急避妊)という方法により、性行為から72時間以内であれば望まない妊娠を防げる場合があります。
アフターピル(緊急避妊)とは?
望まない妊娠を防ぐ緊急避妊法です
「コンドームを使わないで性行為をした」「性行為の途中でコンドームが外れた・破れた」など、避妊に失敗した時や、避妊せずに性行為をして望まない妊娠をした可能性がある時に、性行為から72時間(3日間)以内に服用することで受精卵の着床を防いだり、排卵を抑制したりする方法です。ただし、あくまで緊急時の避妊方法で、確実に避妊したいとお考えでしたら低用量ピル(OC)の服用をおすすめします。また100%確実に妊娠が防げるというわけではなく、2~3%程度は妊娠する可能性が残るとされています。
性行為後、72時間以内にご来院ください
性行為により望まない妊娠をした可能性がある場合には、性行為後、72時間(3日間)以内に当院へご来院ください。例えば金曜の夜に性行為したとしても、月曜の夜までの受診していただければ間に合いますので、慌てず落ち着いて対応するようにしましょう。ご来院後、問診や超音波検査(エコー)を行った後、アフターピルを処方いたします。アフターピルには「ノルレボ法」と「ヤッペ法」という2つの方法がありますが、患者様のご希望などに応じて適切な方法をご案内させていただきます。
※ご希望の方には膣内洗浄も実施いたします
アフターピルの方法
ノルレボ法
性行為後、72時間以内にノルレボ錠を2錠服用します。ヤッペ法と比べて副作用が少ないのが特徴です。
ヤッペ法
性行為後、72時間以内に最初の2錠を服用し、12時間後に再び2錠を服用する方法です。
アフターピルの効果は?
着床防止・排卵抑制により妊娠を防ぎます
アフターピルは、性行為後72時間以内に服用することで、受精卵が子宮内膜に着床するのを防止したり、排卵を抑制したりすることで望まない妊娠を防ぎます。72時間以内に服用することで高い確率で妊娠が防げるようになりますが、確実な避妊方法ではないため、アフターピルを服用しても妊娠が回避できない場合があります。
次回の生理の有無で効果を判定します
アフターピルにより妊娠が回避できたかどうかは、次回の生理が来るかどうかで判定します。もし、予定日を1週間以上過ぎても生理が始まらないような場合には、妊娠した可能性がありますのでお早めに当院へご相談ください。
アフターピルの副作用は?
通常、24時間以内に治まります
アフターピルを服用した後、副作用として頭痛、吐き気、嘔吐などが現れることがありますが、これらは通常、24時間以内に治まります。
アフターピルの副作用
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- めまい
- 下痢
- 不正出血
- 乳房緊満
- 疲労感
などいずれも重篤な副作用ではなく、通常、時間の経過とともに治まります。
不妊症・後遺症のリスクはありません
アフターピルを飲んだからといって、その後、妊娠しづらくなったり、何かしらの後遺症が残ったりすることはありません。極めて安全性の高い避妊方法だと言えます。
アフターピルの注意点は?
予定日を過ぎても生理が始まらない場合は妊娠の可能性も
アフターピルは100%の避妊方法ではありませんので、性行為後72時間以内に服用したとしても、妊娠が避けられない場合があります。予定日を1週間以上過ぎても生理が始まらないような場合には、妊娠した可能性がありますのでお早めに当院へご相談ください。
「アフターピルがあるから避妊しなくても大丈夫」ではありません
アフターピルはあくまで緊急時の避妊方法で、これがあるからといって普段、避妊しなくて大丈夫ということではありません。アフターピルは確実な避妊方法ではなく、72時間以内に服用した場合でも妊娠する可能性がありますので、あくまで「緊急時の対応」と考えて、ピルの服用など適切な方法で避妊するようにしましょう。
「もしかして…」と不安にならないためにピルを始めてみませんか?
「コンドームを付けずに性行為をした」「途中でコンドームが外れて、避妊に失敗した」という時に、「もしかして…妊娠したかも」と不安な気持ちにならずに済むように、定期的にピルを服用してきちんと避妊させてみてはいかがでしょうか?ピルは正しく服用すれば99%以上の確率で望まない妊娠が防げるとされている確実性の高い避妊方法ですので、妊娠を望まれないのであれば、「もしかして…」と不安な思いをしないためにも、普段からピルを使用されることをおすすめします。
(※ピルについて詳しくはこちら→「低用量ピル(OC)」)